悪性黒色腫(KYさん)

 

タイトル:「心も体も前向きに」

 

20199月に皮膚癌(悪性黒色腫)の拡大除去手術を受けました。

告知をされる前に、“癌かもしれない”という医師の呟きを聞いてしまった私は、7月末から
癌細胞に栄養を与えると言われている、乳製品、砂糖、パスタやパンなどの小麦製品、卵を食べないようにしました。

 

十数年前からマクロビに興味を持っていたものの、数年前に恭子先生の教室に通われていた友人から話を聞いても、実際に自分で実行することは難しいと思っていました。でも、実際に自分が癌になって、まず見直さなくてはならないのは食生活だと直感的に思いました。

ここ数年間の食生活が乱れていることに気付きながらも、それを直すことなく過ごしていたのです。9月の入院中には、先生の「岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室」を熟読し、病院食をよく噛んで食べ、退院後すぐに玄米を食べ始めました。ただ、自己流でマクロビの食生活を続けるのは、不安である上にとても危険なことだと思っていました。

 

病理検査の結果が出る直前に、友人を通じて恭子先生と連絡を取らせて頂き、昨秋開講の基礎科前期2回目より受講することができました。不安で真っ暗な気持ちで過ごしていた時に、友人と話す機会があり、恭子先生とのご縁を繋ぐ機会を頂けた私は、本当に運が良かったのだと心から感謝しています。先生は、初めて電話で話した時も面談した時も、親身になって話を聴いて下さいました。“あなたは運のいい方ですよ。灯台を見つけることができたのだから、大丈夫よ”という言葉を頂き、どんなに心強かったか知れません。

 

そして、本科に通っている友人が半断食を一緒に実行してくれ、さらに忙しい中、私を自宅に招いて、けんちん汁と玄米を一緒に作るランチの機会を作ってくれました。私は第1回目の教室に行けていなかったので、先輩である友人と実際に一緒に作ってみることができて、とても有難かったです。このタイミングで、教室のことやご自身の話を伺い、また、私自身の話を聞いてもらえたことは、とても幸せなことでした。

 

病気発覚前の献立の1

朝:青汁豆乳、バナナ、コーヒー

昼:<外食>パスタランチ(前菜3種盛、パスタ、アイスクリーム、コーヒー)

夜:生姜焼き、サラダ、みそ汁、かぼちゃの煮物、漬物

間食:ヨーグルトやチーズ、チョコレートやアイスクリームなどの甘いもの、コーヒー

 

家での昼食は、ヨーグルト、パン、目玉焼き、果物、コーヒー。または、納豆ご飯(卵、ごま、海苔、ひじきふりかけなどを混ぜたもの)。夜の献立は、サバの味噌煮や焼き魚、筑前煮など。また、グラタンや野菜のチーズ焼きなど、乳製品を使った料理も多かったです。ご飯はほとんど食べていませんでした

3週間の半断食。

朝:梅生番茶(ジェイソンティー)

昼&夜:黒豆入り玄米、けんちん汁

途中に1週間ほど旅行期間がありましたが、レトルトの玄米とインスタントみそ汁で乗り切り、3週間継続しました。

 

半断食後の献立の1

朝:梅生番茶(ジェイソンティー)

昼:黒豆入り玄米、けんちん汁、蒸し野菜、先生のハッピー本の献立から1~2

夜:黒豆入り玄米、みそ汁、納豆、先生のハッピー本の献立から1~2

 

玄米は、黒豆入りか、黒豆小豆はと麦入りが好きで、どちらかを炊くことが多いです。けんちん汁、野菜の煮しめ、青菜のごまよごし、小豆かぼちゃ、ひじきレンコンをよく作っています。間食はほとんどしませんが、どうしてもお腹が空いた時にはナッツやレーズンを食べることがあります。

以前も便秘がそれほどひどくはありませんでしたが、この食事を始めてから、ほぼ毎朝バナナ2本分は出るようになり

ました。以前は疲れやすく、夕方には必ず横になって休んでいましたが、この食事を始めてからは、朝の目覚めも

良く、日中横になることはほとんどありません。甘いものや乳製品、果物なども、我慢するというよりは、食べたいという気持ちがなくな
りました。あんなに好きだったコーヒーも、漂ってくる香りを良い香りだなあと感じることはありますが、不思議と飲みたいと思いません。

 

体重は、10キロ減りました。身も心も軽くなり、前向きに考えられるようになりました。病気が発覚した当初は、目の前が真っ暗でこの先どうなるのかという不安しかありませんでした。髄膜腫も見つかり、さらに暗い気持ちが増して、突発性難聴にもなりました。

癌の病理検査の結果が経過観察となり、教室に通いたいという念願が叶い、通い続けているうちにようやく自分の身体と向き合えるようになりました。髄膜腫も経過観察となり、難聴も順調に良くなって来ており、自分の身体の声を聞きながら、自分の器に合った分だけの活動範囲を広げ、術前の生活に戻りつつあります。

食生活を正すことだけでなく、今できることを精一杯、その積み重ねで生きて行くことに気付くことができ、感謝の気持ちと共に日々過ごせるようになりました。これからまだまだ検査を続ける身ではありますが、お料理だけでなく、ものの考え方をご教授下さる恭子先生の教室に通えること、協力的な家族や私の周りにいて下さる友人に感謝し、これからも“今精一杯できること”を積み重ねて、前に進んで行きたいと思います。


 恭子から一言
 この後、メールをいただきました。↓
本当に良かったです!

CT検査の結果を聞いて参りました。

転移はありませんでした!

造影剤のアレルギーもだいぶ治まって来ました。

感謝の気持ちでいっぱいです。